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2008年05月07日

CPJ 4thアルバム「Art is for the Spirit」リリース。

4th.jpg



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いやー、ついに出ました。CPJ 4thアルバム「Art is for the Spirit」
CPJが満を持してリリースする5枚目のアルバムは、ひとことで言えばChaos。これに尽きるでしょう。

5thではCPJ再結成の直後とあって、良い意味での緊張感が伺え、CPJテイストは香りながらもTanarityと四十一郎両巨匠それぞれのセンスが小粋にまとまった印象がありました。
往年のCPJをご存知の方ならば5thを聴いたときは「CPJもオトナになったんだなー」という感想を持たれたのではないでしょうか。

しかし今作ではそんな「オトナの雰囲気」は微塵も感じられない。
むしろ「大人げない」(笑)

仕上がったトラックをすべて通して聴いてみたとき、どこか懐かしい何かを感じた。
そう、これは8年前にCPJという伝説の音楽ユニットが多摩美で産声を上げ、デザイン棟のカベに穴をぶちあけながら人力テクノをプレイしていたころの「あの感じ」なのだ。


#1 GM Nabetsuneから、世界一ダサいと言われるGM音源をバックに四十一郎の歌&オヤジネタが飛び交い、間髪入れずに#2 ART IS FOR THE SPIRITの人力(声)コードギター、そして吉川晃司よろしくTanarityの超おバカPOPが炸裂する。

#3 I can Feel your Loveではご機嫌なハウストラックをかましたかと思えば#4 青葉台中学校吹奏楽部・青春グラフィティはヘタクソで下品なだけの吹奏楽テクノ。
#5 〜 #7の連作では生物学から哲学的な問題提起すらしている。

うってかわって#8 Entry No.8は新規参入メンバーのRosaのためのアイドル企画「Ms.CPJ 2008」。もう笑いをこらえるのに必死だ。
さらに続く#9 Fettucineを聴くと、#8はその伏線だったことに気付く。狡猾だがどこまでもアホだ。この曲ではCPJ往年の名機YAMAHA QY-20がベースメントを構成している。
#10 カフェモカはスパゲッティの後のコーヒーとあって格別の美味さだ。ソラミミの「トールお冷」は2008年の流行語大賞候補だろう。

さて#11 トキオンは不意を付くまともなテクノ。しかし意味はなく#12 うめのはなへの単なるつなぎであることが容易に分かる。
#13 PSR7は#28 PSR48もそうだがTanarityのポータトーンテストトラック。そんなものを正式なアルバムにひょいと上げちゃうCPJの熱効率の良さを感じ取れる。
同じく四十一郎の#14 Loop_E01、#29 Loop_GW2_2_05も、熱効率系ミニマル。

前曲から絶妙なつなぎで入る#15 Xevious (CPJ Remix)は未発表音源のオコシ。
この後の#18 八重桜といい「著作権とかFuckっすから」的なDQN精神がなんとも窪塚クオリティ。
#16 前川、嫁に。は2ndの「君を嫁に」へのセルフオマージュ。前川ヴィブラート効いてます。

他トラックのアクの強さに薄れがちだが#17 Longest Nightは実は良質なアンビエント。
いやむしろ他のトラックに胸焼けしてきたタイミングでこれだから良いのだろう。ここらへんはオトナになったCPJの心憎いコンパイルだ。
#19、#20は単弦楽器ディレイもの。ジャンルで言えばこれもアンビエント。
それぞれ張っている弦の材質を名前の由来としている。
>ニッケル(フレットレスベース)
>ナイロン(ガットギター)

#21 Caosy080429は今後CPJで大活躍するであろうKORGのKAOSSILATORによる即興トラック。実際、今作でもいくつかのトラックに導入済みだ。
#22 MT4はMovableType4の分からないっぷりを絶望する歌。たまたま居合わせた人間を楽曲に参加させるなんてのはCPJの十八番だ。

#23 Vocoder Testは敗者復活もの。とあるリスナーの「なんかいいよね」で急遽ボツから引き上げられたと。
#24 月曜の朝、冬。はサウンドスケッチ的なTanarityの朝の一風景。空気感とどこか寂しげなフレーズは心に響く。

#25 Lucy could Love are known Japanはモータウンもといマーヴィン・ゲイへのオマージュ。あのころはよかったのだ。
#26 Bright, Harmonic and other parameters switched...は良質なエレクトロニカ。Tanarityのソロプロジェクト「pLΣ」の手法で作られたという。
Tanarity作品が続く、#27 予報では今日は雪だそうだはアコギのイージーリスニング。

さて最後を締めくくるのは#30 Fuck'n SeeSaa Hurry Up!
一見耳障りの良いポップソングだが、内容はDQN丸出し、お前は何様だ的誹謗中傷ソング。いや、誹謗中傷ではない、ITビジネスに対するCPJ流の諫言なのだ。


さあ、いかがだっただろうか?
このカオス加減、このアナーキーっぷり、泥臭さとスマートさ、バカとインテリ、アイロニーと博愛。
両極を行って帰って勢い余ってZ軸にも飛んでいく。その振り切れぶりをご覧になれば分かるはず。

そう、CPJはここに完全復活を果たしたのです!
posted by CPJ at 22:43 | Comment(7) | TrackBack(0) | ディスコグラフィ
この記事へのコメント
おおおおおおおおお ×100000^100000 !!

ついに4thリリース、キターッ!!
おめでとうございます!

1曲目のつかみ、GM nabetsuneデスカ!!
オモロー!

さっそくゆっくり聴きたいと思いまする。
Posted by けむんぱし。 at 2008年05月08日 01:42
地震で眠気が飛んだおかげで全曲ライナーノーっちまった。
これで関東大震災が来たら俺の遺作になるな。Tanarity、あとは頼んだ。
Posted by 四十一郎 at 2008年05月08日 06:25
> デザイン棟のカベに穴をぶちあけながら人力テクノをプレイしていたころ

> しかし今作ではそんな「オトナの雰囲気」は微塵も感じられない。
> むしろ「大人げない」(笑)

> 「著作権とかFuckっすから」的なDQN精神がなんとも窪塚クオリティ。

このへんで爆笑した。

やっぱりガチンコで安心して聴けるポップスが入ってると安心感が増すんだね。
多くのリスナーはそういう全曲ガチンコポップスだと安心するんだろうけど、
CPJの校風としては「やりたいときにやりたい音楽を気の済むまでやる」という
方針からしてガチンコポップスオンリーだけでは無理なんだろな。

または「ガチンコポップスオンリーでいきなさい」といわれて抑圧されて、
そこから逸脱するときに何が起きるのかも興味深いところだ。
Posted by Tanarity at 2008年05月08日 07:53
そういう意味では3rdや5thの方が僕がリスナーの立場に立ったとしても聴いてて落ち着くね。
ガチンコポップというより、丁寧なのが落ち着くのかと。

でもやっぱカップ麺みたいな即席駄曲が無いと落ち着かないなー
力作をスルーされるより、駄作を再評価してもらった方が得した気分になる。
窪塚語で言うなら「テキトーやって、でもカッコイイなら、それピースじゃん」的な。

それよりブログアップからもうすぐ半年なのに、いまいち認知度が広まらないのがどうにも分からないね。ふつーはコンテンツの増加に伴って自然とアクセスも伸びるはずなんだが。
JBAノミネートでアクセス増えると思ったらノミネート以前と変わらないか少ないくらい。
もうちょっと外部露出しなきゃアカンかな。やっぱ。

まーでもCPJらしいっちゃらしいけどね。
多くを望んじゃいかん。これは愛すべき趣味ですから。
趣味をお金に変換しようとするのはもう某プロジェクトで懲りた。
Posted by 四十一郎 at 2008年05月08日 21:15
あ、時計が消えた!
あと鏡の縁にConstructive Project of Jetの文字が(笑)
しかしローランドのJCはほんと良い音だったなー。
やっぱり次回はMTR使った方がいいね。
Posted by 四十一郎 at 2008年05月11日 08:59
ableton LiveのAudio EffectsのAudio Effects RackのGuitars & Pluckedに
JC 120ってあるの、これRolandのJazz Chorusでしょ、きっと。
Posted by Tanarity at 2008年05月11日 09:14
またまたいっぱい作ったね〜☆☆
ジャケットの写真、学生っぽくて良いよ♪

まだ最初の3曲しかきいてないから、全部聞いたらまた書き込むんで!! なべつねは何度聞いても笑えるね^^
Posted by nari at 2008年05月12日 01:17
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